Close
2017.11.21 [イベントレポート]
「そろそろ自分の中で何か殻を破らなければいけないなと思っていました」10/31(火):Q&A『最低。』

最低。

©2017 TIFF

 
10/31(火)、コンペティション『最低。』の上映後、瀬々敬久監督、女優の森口彩乃さん、佐々木心音さん、山田愛奈さん、原作者の紗倉まなさんをお迎えし、Q&A が行われました。⇒作品詳細
 
森口彩乃さん:皆さん観てくださってありがとうございました。マスコミの関係者の方とそれ以外で観ていただくのは初めてですよね。皆さんが最初の目撃者という事です。自分で見ていて恥ずかしくなっちゃうくらいでした(笑)。前の方も皆さんも首が疲れましたよね。ただ、今日観て感じたことをぜひ周りの方やご家族の方にお話ししていただいて、11月25日の公開日にたくさんの方に来ていただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。
 
佐々木心音さん:私は今日で観るのが二回目なんですけど、言葉にするのはすごく難しいです。あまり自分自身が出ている作品を客観視することが出来ないので、どうやって言ったら良いのか、すごく難しいんですけど、もがいてるなぁと思いました。
 
山田愛奈さん:映画の現場も何もかもが初めての状態で、こうしてお客さんに観ていただけて、リアルな反応を実際に目の前に出来て、スクリーンでは自分が大きく映っているし、本当に不思議な感覚です。
私は演技ではなくて、モデルのお仕事をしているので動いている自分を見たことがなかったので、自分がどんな表情をしてるとか、あとはお話が進むにつれて、私以外の役者さんの表情とか仕草とか、私は今回で観るのが三回目なのですが落ち着いて観られたのでグッとくるものがありました。
 
Q:ご自分の原作がこのように映画になっていかがですか?
 
紗倉まなさん:初めて観た時も、やはり性描写のシーンとかも特に多く取り入れてくださって、すごく印象的だったといいますか、そしてそれがいやらしくなくて女性の美しさであったりとか、そこに秘められた感情の節々がすごく繊細に描かれてあったので観ていてグッとくるものがありました。原作では起承転結の結の部分がない状態で終わっている部分があったので、今回映画の方ではそれぞれに結があり、話が完結している日々の断片を切り取ったような作品になっていて、そこがやはり監督はすごいなと思いました。
 
Q:3名の女優さんのキャスティングした理由は?
 
瀬々敬久監督:アダルトビデオの女優さんを演じるっていうことで結構ハードルが高くなりました。すぐに決めるというのは難しかったので、オーディションという形で出発しました。こちらの森口さんは主婦のミホ役が合っていた、という事で決めました。佐々木さんの演じた役はオーディションをやったのですが、もう佐々木さんしかいないとなったわけです。山田さんはオーディションで選ばせていただきました。新潟の女子高生だったのですけど、上京してくれました。素敵な人です。
 
Q:監督が構成で特に工夫されたところ、それから森口さんが演じた時に工夫したところを教えてください。
 
瀬々敬久監督:3つ話しを交錯するためにスローモーションを使ったり、細かなところもありましたけど、基本的には登場する3人の人物のエモーションの高まりをシンクロするように脚本を書いていったところはありました。
 
森口彩乃さん:ありがとうございます。私はコンプレックスの塊なんですね。普段肌を露出する服を着たことがないくらいで、毎日隠してるんですけど、本当にこの映画にチャレンジしてみようと思ったのが、瀬々監督の撮る現場を経験してみたいっていうのがありました。本当に普段は隠しているので最初にAVの事務所で脱ぐシーンではリアルさが演技に出ていたんじゃないかなと思います。
 
Q:原作者の紗倉さんを役に起用する案は無かったんですか?
 
瀬々敬久監督:短編集を長編にするっていうのはすごく難しい作業で考え始めたときはドキュメンタリーの部分も入れようかと思いました。紗倉さんにAV女優として出てもらおうかというようなことも考えたときもありました。ただお芝居を詰めていくとフィクションの作品として出来上がってきたので、ドキュメンタリー的な配置はやめようという事になりました。
 
Q:紗倉さんは出演したいというのはありましたか?
 
紗倉まなさん:全くなかったですね。私は演技はド大根なので(笑)、出演して変にしてしまうよりはこのままで良かったと思います。通行人Aの役をどうですか?と冗談であったんですけども、一切出ない、素晴らしい作品になって良かったです。
 
Q:佐々木さんと森口さんの体を張った演技にあたり覚悟を決めたことは何かありますか?
 
森口彩乃さん:私、今年で32歳になるんですけど、そろそろ自分の中で何か殻を破らなければいけないなと思っていました。そのタイミングでこのオーディションのお話があったので、原作を読ませていただいて、いろいろと自分と重なるところが奇跡のようにあったので、これだと思いました。それから彩乃役が佐々木さんと決まったときいて、どうしよう世界で一番綺麗なボディとスクリーンに出ちゃうっていうことになって、出演が決まった瞬間エステに行きました(笑)。
 
佐々木心音さん:私はデビュー作から脱ぎ倒してきたので、どちらかというと覚悟というよりも、あまりにも体を張りすぎて、このままで良いのだろうかというのがありました。悩んだことは結構ありました。先輩の中にも、もうそろそろ抑えた方が良いんじゃないかと言って下さる方もいました。でもこの作品のおかげで、私はここにいて良いんだ、私らしくいて良いんだなって思うことが出来ました。この作品ではとことんやらせていただこうと思いました。
 
Q:監督にこの素晴らしい女優さん達を率いてみて?
 
瀬々敬久監督:今日観ていただいてお分かりだと思うのですが、そんなに純白な映画ではございません。ただ自由がありました。自由であるという部分で果敢に3人の役者さんがやってくれましたし、それに紗倉さんの素敵な原作があってこそ完成した映画です。これからも自由を勝ち取っていきたいと思いますが、今日は皆さん本当に来ていただきありがとうございました。

新着ニュース
オフィシャルパートナー