「ネプチューン」の原田泰造が主演の映画『ミッドナイト・バス』が11月2日、第30回東京国際映画祭の特別招待作品として、TOHOシネマズ六本木ヒルズでワールドプレミア上映された。
原田は共演の山本未来、小西真奈美、七瀬公、音楽の川井郁子、竹下昌男監督らとともに会見。2004年の同じ竹下監督の「ジャンプ」以来の映画主演で、国際映画祭という晴れ舞台に「ものすごくきれいな映画になった。こんなに写真を撮られて、頑張った良かったあ」と笑顔をはじけさせた。
自己紹介では、「曲がったことが大嫌い。は~ら~だ、たいぞ~です」を連続で2バージョン披露しノリノリ。山本や小西も吹き出していたが、通訳の「自己紹介に代わって、歌っていただきました。内容は、曲がったことが大嫌いです」という流し気味の英訳には苦笑いだ。
役どころは、新潟で暮らす長距離深夜バスの運転手。役づくりに当たっては大型運転免許を取得し「教習所の人がすごく協力してくれて、通うのが楽しくなった。横に付いてくれるドライバーさんも、『うまいですよ』と言ってくれた。僕は褒められて伸びるタイプなんです」と胸を張った。
だが、妻と別れて2人の子どもを育てながら東京にも恋人がいるという設定で、この日も前妻役の山本未来と恋人役の小西真奈美の間に着席。「まだどこかに役に入っている感じで、息子(役の七瀬)もいるし複雑な気持ち。石田純一さんって、すごいんだなあと思った」と話し、笑わせた。
山本は先月上旬に自宅で転倒し左足甲(第5中足骨)を骨折したため、車いすで出席。「別れた夫に再びひかれる心理ってあるのだろうかという迷いはあったが、泰造さんがたおやかで優しい男性なので、あるのかなという思いを体感し役に投影することができた」と感謝した。
小西も、「長い年月を一緒に過ごしている感じが、泰造さんのおかげで努力をしなくても自然と出せることができたのでは」とべた褒め。原田は、ほおをゆるめっ放しだった。
第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。「ミッドナイト・バス」は、来年1月27日に全国公開される。