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2017.10.31 [イベントレポート]
紗倉まな、『最低。』初上映に「感無量」「AV女優も一人の女の子」と偏見の壁に立ち向かう
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   第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された瀬々敬久監督作『最低。』が10月31日上映され、瀬々監督と、原作者の紗倉まな、女優の森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈、記者会見と舞台挨拶を行った。

 紗倉の同名小説を、「ヘヴンズ ストーリー」「64 ロクヨン」などを手がけた瀬々監督のメガホンにより映画化。果てしなく続く日常に耐え切れず、新しい世界の扉を開く平凡な主婦・美穂(森口彩乃)、家族から逃げるように上京しAV女優として多忙な日々を送る彩乃(佐々木心音)、自由奔放な母親に振り回される女子高生・あやこ(山田愛奈)の3人が、AVとの関わりをきっかけに“性愛”や“家族”と向き合う姿を描き出す。

 紗倉は「偏見がなくなればいいな。AV女優も一人の女の子。年間1000人以上がAVデビューしていると言われていますが、それだけの女の子の普通の日常があるということなので、そこを描きたかった」と会見でテーマを語る。大スクリーンを背に、「まなちゃーん!」との歓声が飛ぶ観客を前にした舞台挨拶では「自分の小説は映像には向いていないかもと思っていたので、女優さんがどんな風に演じてくれるかが楽しみだった。感無量と言う感じ」と初上映の喜びを語った。

 瀬々監督は、「AVは生活の隣にあるものなのに、(誰しも)心のどこかに差別や区別のようなものがある。AV女優さんにも、普通の日常があるということが広く伝わるように作りました」と力を込める。女優陣は「ぜひ女性に見ていただきたい。美穂の視点で追っていただければ」(森口)、「AV女優を演じるというより、彩乃という一人の女の子になれるように心がけた」(佐々木)、「思春期ならではの感覚で演じた」(山田)とそれぞれの役作りについて語った。

 第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。「最低。」は、11月25日から東京・角川シネマ新宿ほか全国順次公開。
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