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2017.10.29 [イベントレポート]
岸井ゆきの、森ガキ侑大監督の「観客を監禁」発言に目が点 『おじいちゃん、死んじゃったって。』
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   若手女優・岸井ゆきの初主演映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』が10月29日、第30回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門でワールドプレミア上映され、岸井をはじめ、共演の池本啓太、松澤匠、メガホンをとった森ガキ侑大監督がTOHOシネマズ六本木ヒルズでのQ&Aに出席した。

 祖父の葬儀をきっかけにそれぞれの事情を抱えた家族たちが久しぶりに顔を揃え、本音をさらけ出していくなかで、本当の家族として未来へと踏み出していく物語。資生堂やソフトバンクなど数々のCMを手がけてきた森ガキ監督の長編デビュー作で、原作・脚本は山崎佐保子が手がけた。

 CMディレクターを経て、長編映画の監督に初挑戦した森ガキ監督。「初上映を迎えた現在の心境」を問われると、「CMの場合は、強制的に見てもらうという形ですが、映画の場合は、足を運んでもらって、いい意味で監禁というか(笑)。大切な時間を奪って見てもらう。そのプレッシャーや喜びはなんとも言えない気持ち」と率直な思いを明かす。「初めて一般の人に見てもらのが嬉しくもあり。ドキドキしながら、怖い気持ちある。会場で見ていたのですが、笑いが起こっていたのですごくほっとしている。すごく嬉しく思っています」と安堵の表情を浮かべた。

 「観客を監禁」という森ガキ監督の“珍アピール”を受け、場内は大爆笑。岸井は、「映画館に来ることを監禁という発想がなかった(笑)」と驚きの声をあげつつ、「でも確かにと思った。そんな貴重なことをしているんだなと考え直しました」と同調して笑いを誘う。そして、「やっと皆さんに見てもらえるので、わくわくしていた。私はこの作品がすごく好きで。そんな作品を、好きになってもらえるかな、どう思うかなとヒヤヒヤしていたのですが、笑い声も聞こえていたと言われて嬉しい」とほほ笑んだ。

 さらに森ガキ監督は、「脚本の山崎さんに出会って、この本をもらって映画化するまでに約3年半とか4年くらいかかっている。皆さんの前でお披露目できるまでが長かった」と、今日までの道のりを感慨深げに振り返る。「今この時代、オリジナルはなかなかやらせてもらえないなかで、オリジナルにこだわって、ずっと温め続けて、ようやく解禁できたのをすごくうれしく思っています」と熱く呼びかけたが、最後に再び「宣伝費もあまりないので、皆さんの宣伝、SNSや口コミで広がっていくしかないんですよね。あとは、僕がジョギングしてポストに(笑)」と“珍アピール”が飛び出すと、笑いが沸き起こっていた。

 第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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