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2017.10.28 [イベントレポート]
J=M・バール来日!「グラン・ブルー」で演じたダイバー、J・マイヨールは「スーパーヒーロー」 『ドルフィン・マン』
ドルフィン・マン

eiga.com

 リュック・ベッソン監督作「グラン・ブルー」の題材となったダイバー、ジャック・マイヨールの生涯に迫るドキュメンタリー「ドルフィン・マン」が10月28日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズなどで開催中の第30回東京国際映画祭でアジアプレミア上映された。「グラン・ブルー」でマイヨール役を演じ、今作ではナレーションを担当した俳優のジャン=マルク・バールと、レフトリス・ハリートス監督が来日し、トークイベントを行った。

 映画は、人類史上初めて深度100メートルに達することに成功し、2001年に74歳で自ら命を絶ったフリーダイバー、マイヨールの数奇な人生の旅路を追う。同時に、海のなかで“人間を超越した感覚”を体感できるフリーダイビングの世界を映し出した。

 「グラン・ブルー」への出演後、マイヨールと親しくなったというバールは、「マイヨールは私のスーパーヒーローなんです」とニッコリ。「彼は自分が海での体験や学んだことを通じて、たくさんの人にインスピレーションを与えました。『グラン・ブルー』での役が彼本人のキャラクターよりもポピュラーになってしまったので、私はジャックという人を、もっと一般の方々に理解してもらえるように説明すべきだと感じていました。あの映画で私が演じたのは彼本人ではなく、“彼はこんな人だろう”という人ですから」とマイヨールに敬意を示した。

 一方のハリートス監督は、「マイヨールが皆さんと同じように複雑な人物だということに感動しました。彼は心の底から海を愛していていましたが、ひとりの人間としては皆さんと同じように問題を抱え、苦しんでいました。彼の海に情熱を持ち、人間としても情熱のある生き方をしているところに感銘を受けました」と語った。さらに、「彼は劇中で『本当に大切なものは家族や犬を飼うことだ』と言っています。フリーダイビングはただの競技ではなく、人生とはやはり“家族”なんだというところに戻っていく、学んでいくことなんだと思います」と故人に思いを馳せた。

 なお、本編上映後には、ヘッドマウントディスプレイを装着することで水深100メートルの世界を擬似体験できる6分間のVR映像作品「ドルフィン・マンVR」のスクリーニングが行われた。バールは、「初めてVR体験をして、ちょっとほっとしました。映画にとっては新たな次元ではありますが、これからも映画にはフレームも監督も、そして俳優も必要だとわかりましたからね」とお茶目にコメントし、会場の笑いを誘っていた。

 第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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