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2017.10.26 [イベントレポート]
フィンランドの名脇役が来日 主演作で『ペット安楽死請負人』に
『ペット安楽死請負人』Q&A

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第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されたフィンランド発のバイオレント・ノワール「ペット安楽死請負人」が10月26日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、来日したテーム・ニッキ監督、主演のマッティ・オンニスマーが会見を行った。

 映画は、フィンランドで機械工をしながら、副業で病気のペットの安楽死を請け負う男ベイヨ・ハウッカ(オンニスマー)の葛藤と復讐を描いた。50歳のハウッカは、ある日健康な犬の安楽死を依頼される。飼い主は扱いに困っていたため仕事を請け負ったが、ハウッカは殺さずに自分の犬として飼うことに。しかしその後、犬が死んでいないことに気が付いた依頼主は、ハウッカを責め始める。

 フィンランドで名脇役として知られるオンニスマーは、主役のオファーに歓喜したといい、「夢のようで信じられませんでした。いつか長編映画で主演をしてみたいと思っていたので、夢がかなって嬉しいです」とニッコリ。しかし、「完成した作品を見て、自分があんなにスクリーンに映っているのはショックでした(笑)。しかも見えてくるのはミスばかり。小さな役でもそれは同じで、それを消化するのには数年かかるんです」と、役どころとは違う繊細さを見せて会場の笑いを誘った。

 MCから、「今回の役を消化するのは何年くらいかかりそう?」と聞かれると、「5年ないしは10年、かなりの年月がかかりそうです。何度この映画を見なければならないかによりますが、少ない方がありがたい。何年か後に見たときに、昔の友人に会ったような懐かしい気持ちになれる日が来たらいいなと思います。今は一旦忘れたいという気持ちでいます」と胸の内を明かしていた。

 ニッキ監督は、そんなオンニスマーを「10年来の付き合いで、たくさんの作品に出演してもらっています。彼にチャールズ・ブロンソンやクリント・イーストウッドのようなカリスマ性を感じていて、今作はマッティのために撮ったと言っても過言ではありません」と大絶賛。主人公は「私自身の醜い部分を持ち合わせた人物」として描いたといい、「どんなに素晴らしい人でも、必ず醜い一面も持っていて、逆にどんなにひどい人でも必ず良い一面を持ち合わせているということが言いたかった。とても人間らしい人物にしたかったんです」とメッセージを語っていた。

 第30回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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