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2017.10.30 [イベントレポート]
「みんなが作った映画が観られる度に生まれ変わり、素晴らしい出会いを生んでくれる」10/29(日) :『TIFFティーンズ映画教室2017』

TIFFティーンズ映画教室2017

©2017 TIFF

 
10/29(日)、「TIFFティーンズ映画教室2017」で制作された作品上映後、映画教室特別講師の諏訪敦彦監督、「TIFFティーンズ映画教室2017」に集まった中学生たちの9日間の軌跡を追ったドキュメンタリー『映画が生まれるとき』を制作された西原孝至監督をお迎えしました。⇒作品詳細
 
―― 今回、初の試みであった「TIFFティーンズ映画教室」」ですが、その制作過程のドキュメンタリーを撮られた西原孝至監督、今回の映画制作ワークショップに参加された中学生のみなさんの作品を観ていかがでしたか?
 
西原孝至監督:みなさん、本日は上映おめでとうございます。一番前で観ていたのですが、たいへん感動しました。すごく自由だったし、民主主義の力を感じました。監督がいて、誰かリーダーがいて決めるのではなくて、みんなで話し合いながら他者を尊重して、一人ひとりの意見をぶつけ合うという、すごくいいものを観せてもらったなと思っていてます。それはパーフェクトな映画ではなかったかもしれないけれど、みんなにしか作れない映画であり、一番前に座って観させてもらって、ものすごく感動しています。また一緒に映画を作りましょう。おめでとうございました。
 

諏訪敦彦監督 西原孝至監督
諏訪敦彦監督
 
西原孝至監督

 
―― 映画教室全体をリードしてくださいました諏訪敦彦監督はいかがでしたか?
 
諏訪敦彦監督:上映も無事終わりましたね。よかったです。ご苦労様でした。西原監督もおっしゃっていましたが、今日改めて観て、本当に感動したんですよ。みんな、嘘だと思うでしょ、お世辞じゃないかと思うと思いますが、本当に感動しました。恐らく、この東京国際映画祭でたくさんの映画が上映されていると思いますが、他の作品と比べても全く遜色がないと思います。遜色がなく、それ以上な面がありますし、ドキュメンタリー作品などもあり、僕もすごく勉強になりました。
 
以前、小学生の子供たちとは何度か一緒にやったことはありましたが、中学生のみんなと一緒に映画を作るのは初めてでした。今回、このプロジェクトを始めるにあたり、みんなに聞いたんです。「子供映画」をやりますか、それとも〝中学生〟や〝子供〟とか何もつかない「映画」をやりますか?と聞いたら〝中学生〟や〝子供〟といった、但書きのつかない「映画」をやるとみんなが言ったんです。そうして今回の素晴らしい映画が完成したのだと思います。先ほど、いま、西原監督がおっしゃったように、このプロジェクトの中では監督がいないんです。監督を決めていないので大変なんです。だからこそ、みんなが話し合わなければならない。延々とみんなで話し合い、それでも意見がなかなかまとまらないチームもありましたよね。最後の最後までまとまらないまま撮影は進んでいくみたいな感じでした。そういうところもあったのですが、それが何をもたらしているかということが、映画を初めて観た人には伝わるはずなんです。それは映っているものが俳優だけではなくて、カメラもスタッフも全てが、今回描こうとしている作品の世界を自分たちの体に染み込ませているか、監督がこう言ったからやりましたとか、プロデューサーさんに言われて仕方ないからやりましたとか、お金がないからそれは出来ませんでしたとかはないんです。そういうことが、この4作品には一瞬たりともありません。つまり、全てにおいて、みんなが自分で考えて動いている、ほとんど多くの映画では起こり得ないことでした。これは本当に素晴らしいことだったと思います。
参加したみんなは、いまこういう話をされても、まだあまりピンとこないかもしれませんが、あと10年程経ってから、もう一度観直してください。これらの「映画」は、みんなにとっては既にだいぶ前の夏の出来事かもしれないけれど、不思議なことに今日またここで新たな「映画」が生まれるんです。また、この「映画」は生まれ変わり続けるんです。みんなはどんどん成長して大きくなっていくけど、この「映画」は観られる度に生まれ変わり続けます。
ですから、この「映画」がまた色々な人に出会っていくこと、また素晴らしい出会いを生んでくれるといいなと思っています。
 
私は何もしませんでしたけれども、逆にみんなに「ありがとう」と言いたいと思います。ありがとうございました。

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