毎年ご好評をいただいております、国内外の芸術ファンとともに、日本が世界に誇る歌舞伎舞踊と日本映画の名作を歌舞伎座で楽しむ贅沢な一夜、「歌舞伎座スペシャルナイト」を2017年10月26日(木)に開催することが決定しました!
【開催概要】
開催日時:10月26日(木) 開場16:30/開演17:30
プログラム:舞踊 「男伊達花廓」(製作・松竹)
特別上映『地獄門[4Kデジタル復元版]』
料金: 特A席:12,500円、A席:10,000円、B席:7,500円(税込)<特製お弁当付き>
٭ “歌舞伎座スペシャルナイト”特製お弁当 ٭
江戸時代から歌舞伎鑑賞での楽しみの一つであるお弁当を、今年も“歌舞伎座スペシャルナイト”特製のスペシャルメニューでご提供します。ぜひ、お楽しみください。
■歌舞伎俳優・市川海老蔵さんによる舞踊「男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)」を東京初上演!
市川海老蔵(いちかわ・えびぞう)
<プロフィール>
十二世市川團十郎の長男。1983年歌舞伎座『源氏物語』の春宮で初お目見得。1985年歌舞伎座『外郎売』の貴甘坊を勤め七代目市川新之助を襲名。2004年歌舞伎座にて市川海老蔵を襲名。襲名以来、その活躍には目を見張るものがある。近年では、日本の伝統芸能の醍醐味と素晴らしさを現代の観客のみならず、次世代に伝えるべく、「古典への誘い」「ABKAI」など、自主公演にも意欲的にも取り組み、次々と新作を生み出している。また、活躍の場は国内に留まらず、二度に渡るシンガポール公演、昨年二月にUAE、三月にはニューヨーク・カーネギーホールにおいて「GRAND JAPAN THEATER」公演を実施した。歌舞伎だけでなく、映像の世界では2014年映画「利休にたずねよ」で、第37回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞している。
<コメント>
今回、記念すべき第30回にあたる東京国際映画祭の特別イベント「歌舞伎座スペシャルナイト」に出演させていただけることになり、大変光栄に思っております。三年前に新しく作らせていただきました舞踊『男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)』を披露させていただきます。『男伊達花廓』は『御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)』という河竹黙阿弥の世話狂言を元にしまして、侠客としての粋な風情や心意気、恋人の許へ通う男の色気を描きました舞踊です。華やかさ溢れる歌舞伎の様式美をお楽しみいただけることと存じます。「歌舞伎座スペシャルナイト」には毎年国内外から多くの方がいらっしゃるとうかがっておりますので、いまからとても楽しみにしております。歌舞伎に初めて触れる方をはじめ、日本の伝統文化の素晴らしさを世界へと伝えることができれば嬉しく思います。
舞踊「男伊達花廓」
御所五郎蔵は江戸一番の男伊達。五郎蔵が向かうのは吉原仲之町。この廓へやって来たのは、恋人の傾城から文が届いたゆえ。その傾城との馴れ初め、折々に交わす逢瀬の様子を踊りで見せて行く。折からそこへ現れたのは五郎蔵に遺恨を抱く男伊達たち。隙を衝いて打ちかかるが、これを難なく退け、恋人の許へと向かうのでした。
「男伊達花廓」は、五郎蔵が、傾城とのなれ初めや逢瀬を踊りで見せたり、打ちかかる男伊達を軽くあしらったりと、粋な男ぶりでたっぷり楽しませます。歌舞伎を初めて見る方も歌舞伎通の方もにも楽しんで頂ける演目であり、今回、東京初上演となります。
■カンヌを驚嘆させた名作が甦る!
日本映画の巨匠・衣笠貞之助監督『地獄門』を、4Kデジタル復元版で上映!
監督:衣笠貞之助
キャスト:長谷川一夫、京マチ子、山形 勲
製作年:1953年
執念の恋に燃える愛欲の業火。源平盛衰の絵巻を背景に、繰り展げられる人間愛憎の姿を描いた作品。大映第1回総天然色映画にして、「これこそ美の到達点」と審査委員長、ジャン・コクトーを魅了し、第7回カンヌ映画祭でグランプリを、第27回アカデミー賞で名誉賞と衣裳デザイン賞を受賞した世界的名作です。