『続・夕陽のガンマン』(66)が撮影されたスペインのサッドヒルに、当時映画用に作られた墓地がそのまま残っていた!有志のファンが集って現場を再現する一方、エンニオ・モリコーネを始めとする製作関係者が撮影当時を振り返る。やがて映画の50周年記念のイベント企画が立ち上がる…。
ロケ現場を復元しようとする映画ファンの熱い想いに、『続・夕陽のガンマン』の製作に関わったスタッフの証言が交わり、やがて映画の夢と奇跡が描かれていく感動必至のドキュメンタリーである。草や土に覆われた「墓地」を有志のファンが掘り返し始めると、そのニュースは瞬く間に欧州中に広まり、週末毎にサッドヒルを訪れるファンが増えていく。『続・夕陽のガンマン』の根強い人気に驚かされるとともに、製作スタッフの証言を通じて故セルジオ・レオーネ監督の偉大さが再評価されることも映画ファンには嬉しい。しかし、本作は単なる過去の人気映画の舞台裏を探る内容ではなく、映画を通じて人は過去と現在をいかに結ぶことができるかを描く作品であり、そこにあるのは現在進行形の感動である。究極の「聖地巡礼」映画であり、そして『続・夕陽のガンマン』のファンだけでなく、映画を愛するものすべての夢が凝縮された作品である。
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